バットマン最新作「ダークナイトライジング」先行上映で観て来たからネタバレしないように書くぞ!

華の金曜日の「華」って何だろうって昔から考えていて、
「華やか」とか「バラ色」という意味なのかと一時期思ってたんですが、
「会社員にとって苦痛の週明けが始まるカウントダウンにすぎねーのに浮かれてていいのかよ!終わりこそ始まりなんだよ!!」と思い始めた @hamanoeddie です。

今日はダークナイトの先行上映ということで、横浜で仕事が終わったことも重なり桜木町のブルグ13に行ってきました。
僕が鑑賞した時間は23:15分という回なんですが、客席の半分くらいは埋まってて、如何にも「バットマン観たんねん!」「ノーラン好っきゃねん!」という映画ファンが多かったように思えます。

で、今回の主要キャストとして新しくバットマンシリーズに抜擢されているのが、

ベイン役のトムハーディ


熱血警官役のジョセフゴードン


僕の中でミッドナイトインパリが記憶に新しいマリオンコティヤール

その他にキャトウーマン役にプラダを来た悪魔やブローバックマウンテンのアンハサウェイも出てるんですが、写真の3人だけ見ると、「インセプションじゃないっすかぁ!」とノーランファミリーが続々と出てきます。

というのも、主要キャストにインセプションのキャラが勢ぞろいで、今日のブルグ13にいた様なインセプションをしっかり見てたであろう人達からすると、まるでディカプリオのいないインセプションを観てるかのような錯覚になり、”俺たちはバットマンの作品を観てるんだ”という意識が低下してきて、本当は「クリストファーノーランが自らジョーカーで作り上げてしまったバットマンのイメージを払拭するための ジョーカー vs ノーランという”ノーラン劇場”を観てるんだ」と気付いてたんじゃないかと思います。
更に、過去のエントリでもクリストファーノーランの映画には観客を裏切ったり、惑わせたりする展開を必然的に入れる「ノーランマジック」という僕の考察を書きましたが、今回のダークナイトライジングにもそれがありました。
インセプションっぽいなぁ〜」からの「ノーランマジック」で、ノーランファンの僕は、
ライジングはノーランの踏み台なんじゃないか?」という疑問が沸いたのと同時に、僕は今回の作品は成功ではなく、失敗に近い作品だと思います。だからこそ「ノーランマジック」の部分がノーラン自身や観客にとって最も重要なポイントになってくるはずなんです。
ストーリーを通しては、ジョーカー編の方が分かりやすかったしベイン編はやや複雑だと思います。その辺りも含めてインセプションバットマンビギンズにとても似ているので、再度その2作品を見直してからライジングを観ると、クリストファーノーランが監督としてやりたいことが映画の途中で絶対に伝わって来てそれを確信するはずです。