アーティスト あるシーンだけ音が出る!

土曜日に公開だったアーティストをレイトショーで観ようと思って家でゴロゴロしてたら、うっかり寝てしまったので、取り戻すべく今日観に行って来ました。
まず、驚いたのが、アカデミー賞最優秀賞なのに空いてたのと、観客の中で一番若かったのが自分だということ。たしかにメディアでの宣伝に力を入れたなかったのかもしれない。そして、僕みたいな若造や同世代がデートで選ぶような映画じゃなかったのかもしれない。(僕自身はデートでもありだと思うんだけど・・)

内容ですが、1927年のハリウッドが舞台で、大人気サイレント映画スターのジョージと、新人女優のペピーのお話です。ちょうど1920年代の終わりにサイレント映画からトーキー映画(口パクの演技に後からセリフを乗せる方法)というのが主流になっていくんですが、サイレントの大スタージョージはトーキーに見向きもせずサイレントに固執し自ら監督を勤めてサイレンと作品を作るんですがそんなにパッとせず。。。しかしジョージ自身が見い出したペピーという新人女優はトーキーでスターダムに駆け上がり、ジョージにのしかかる栄枯盛衰からのジレンマと、どんどん成功の道を歩むペピーとの甘く切ないラブストーリーです。

見所なんですが、
これ、完全に無声映画なんですよ!
21世紀の新時代に無声映画無声映画撮ってるんです!
なので、役者の顔の表情やリアクションだけで話を内容を解釈をする必要があるので若干の集中力は要ります。
全編無声映画なんですが、2カ所だけ音が出るシーンがあります。すごく引き込まれるところで音が出るのでかなり驚きます!
逆に一切音が出ないシーンもあり、役者の目線と表情だけで全てが伝わってくる場面なので一気に引き込まれます。
セリフではなく表情や仕草で語られるストーリーが感情にすっと入ってくるので思わず泣けるシーンもあります!
全編無声で白黒なので、斬新です!
主演のジャン・デュジャルダンの笑顔や表情の豊かさもまた見所です!