ニューシネマパラダイスは秒速5センチメートルみたい
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1940年代〜のイタリア南部のシチリア島の片田舎の映画館にまつわる話なんですが、これめちゃめちゃ泣けるし良いなぁと思うし、映画にまつわる映画なので映画への愛が込められてるのがすごく伝わってくる作品なんですよね。
主人公の少年トトは村の映画館の映写室に忍び込んでフィルムの端切れを貰って家でコレクションしたり、慕い続ける映写技師のアルフレードからフィルムの回し方を教えてもらったり、お母さんに内緒で映画を観に行って家の火事も気付かなかったりってそれくらい映画が大好きな少年が主人公なんですが、このトトが少年期から青年期に成長するにつれて今まで親しんでいた映画館の映画技師となり、街で見かけて一目惚れしたエレナと運命的な出会いを果たすも、映画技師でトトに映画のことと将来についてを教えた劇中でメンターとなっているアルフレードから「成功したければ村を出て行くんだ、そして帰って来るな!」的なことを言われ村を出て、30年後に映画監督となって自分の故郷に帰って来るという大まかな流れなんですが、構成としては、少年時代・青年期・その後 という3部構成になってるストーリーなんですよね。
よかったなぁと思う所は、この監督の別の作品で、「海の上のピアニスト」があるんですが、
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なので、この監督は思い出が詰まった建築物を爆破するのが好きなのかなぁと思ってみたり、どちらの作品の主人公にも父親の代役というのがキーマンとなってるのでその辺りもこの監督の得意な演出法なのかなぁと。
で、少年期・青年期・大人になってから という3部構成はちょっと前に僕がハマってた新海誠監督の「秒速5センチメートル」もこんな構成だったなぁお思いながら観てました。
ちなみに秒速5センチの監督の新海誠さんというのは、もともとゲームデザインの背景画を担当されてたらしいのですが、その情報が裏打ちするように、新海監督のアニメーションは、背景の絵がものすごく独特で尚且つ美しいコントラストで色彩豊かに描いてるのでまるで写真を観てるような(表現合ってるかわからないけど)感じになって懐かしい気分にさせられてしまうんですよね。
ニューシネマパラダイスの中で、アルフレードが村を出るトトに最後「ノスタルジー(哀愁)に惑わされるな。・・・自分のすることを愛せ。子供の時映写室を愛したように」と言って、トトのこれまでを全て封印して、これからの人生だけを進め的な意味合で言い放ったと思うんですが、アルフレードの死後に、トト宛の遺品を奥さんから受け取らされるんですが、それはトトが成功するまでアルフレード自らトトに対して封じ込めてきたノスタルジーそのものなんですよ。これが感動のラストになっているんですが、すごく良いんですよね。
劇中で主人公は青年期に愛した女性を置いてローマへ旅立ってしまうんですが、やはり30年間その女性のことを思い続けてたんですよね。秒速5センチメートルは小学校の時に好きだった女の子が中学進学と同時に栃木県(だったかな?)に転校してしまうので、進学後も手紙のやり取りを通じて遠距離恋愛をするんですが、三部目で主人公は違う女性と付き合ってるような感じになってるんですよね。そこにニューシネマほどの純愛やノスタルジーは感じないんですが、背景と一瞬だけの運命のいたずらがラストに押し寄せてきて「あ 観てよかったな」となるんですよね。
ニューシネマパラダイスは上映時間が3時間近くあるので絶対テレビで放送されないだろうし、秒速5センチもテレビでは放送されないと思うので、足を使ってでも観た方が良い作品だと思いました!
そんで、幼少期・青年期・大人になってから という構成は鉄板なのかなぁと思ってみたり!
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ただ、ティムロビンスがショーシャンクの面影が全く無いほど老けまくってたので、
リアルタイムで観たときはティムロビンスって知らなかったんですけど、
先日の日曜映画劇場を観た時始めてティムロビンスだと気付きました。
ちなみに来週以降日曜映画劇場はインセプションとダークナイトです!
ダークナイトライジングの公開に先駆けてノーラン作品をオンエアするんだと思うんですが、
どちらにせよ、ジョーカーの吹き替えが気になる所です。